· 

キャンプの効果について

自然体験型の遊びが子どもの成長に役立つ!

 

 

 

国立青少年教育推進機構による大規模な調査の結果、自然体験が多い子どもは

 

①自分から行動できる

②自己肯定感が高い

③探求心が強い

 

と言われています。

 

 

 

 

脳科学の視点からは、キャンプをすることにより

 

①日中に日光を浴びることで、セロトニンが分泌される

→神経伝達物質セロトニン=気持ちを落ち着かせる

 

②セロトニンからメラトニンが生成され、眠りを誘う鎮静作用

→夜眠くなり、朝目覚める、規則正しい生活に

 

③自然の中での感動体験が自己肯定感を高める

 

と言われています。

 

 

 

さらに、小林先生ら の研究によると、自閉症キャンプを通じて ASD の 子どもの生活面や集団生活面の変化について以下のように述べています。

 

 

①母子分離によって治療者との新たな対象関係が育ったこと

②同一性傾向の行動が崩れる ことで我慢できるようになること

③身体模倣能力の向上

④対人関係の広がり

 

 

PORTの余暇活動で大切にしたいこと・・・

PORTの「ヨカコト」でのキャンプ活動では、「誰でも、いつ来ても、いつ帰ってもOK」な活動です。

 

組織の都合による、「平均的」「常識的」を引っ込め、あくまでも子どもたちを主役にすることを大事にしています。子どもたちがのびのびと活動できるように、その子の特性に合った対応を行うよう心がけています。

 

 

 

大人やスタッフとしては、普段何かと時間に追われながら生活している中で、キャンプでは、そんな時間の概念から解放され、自由な空間です。また、テントを立てたり、ご飯をつくったりするのも自分たちの手で準備なければなりませんので、自然と仲間意識を強めるきっかけになります。

 

 

子どもも大人も一緒に自然の中で、気分転換として楽しむことができればと思います。ぜひご参加ください!

 

<参考文献>

青少年の体験活動等に関する実態調査(国立青少年教育振興機構)

 

小林隆児、村田豊久(1977):自閉症児療育 キャンプの効果に関する一考察、児童精神医 学とその近接領域、18(4)、221-234.