脳科学の研究で、「ボーっとしている時間」に脳の活動が盛んになることが分かっています。
何もしていないときこそ、脳はいつでも働けるように、車でいうアイドリングの状態を保っているそうです。
これを、デフォルト・モード・ネットワーク(以下DMN)と言い、感情や運動、記憶などの脳内の情報ネットワークをつないで束ねる役割を果たしています。そして、DMNが正常に働けば、過去に得た情報や体験を整理するはたらきをしているため、アイデアやひらめきが生まれやすい状態にあるそうです。
私たちがキャンプで魅力を感じるのは、「焚火」ですが、そんな焚火は、人間が心地よいと感じる「1/f ゆらぎ」の動きを持つだけでなく、頭をクリアにしてくれる効果もあります。
楽しみ方こそ万様なれど、近年のキャンプ人気の高まりには、オーバーフローな日常への疲れが背景にあるような気がしてなりません。